易経・易占の基本となる八卦です。このコラムをご覧になるからには、八卦はご存知の方が多いでしょう。
八卦は、一般的には、お相撲の「はっけよい」など「はっけ」と読みますが、易占の世界では「はっか」と読みます。
はるか昔、伏儀(伏羲、包犠など色々な表記があります)が天下を治めていたとき、
空を見上げて、太陽や月、星を見たり、自然の山川を見て、動物を観察し、自然界を手本として学び取ったそうです。そして八卦を作り出し、真の姿を区分したという伝説があります。
もちろん、この内容は易経・繋辞伝に記載があるので、易占の勉強を進んでいきますと、いつか目にすることになるでしょう。今の段階では、このあたりにとどめておきます。
古者(いにしえ)包犠(ふっき)氏の天下に王たるや、仰(あお)いでは象を天に観(み)、俯(ふ)しては法を地に観、鳥獣の文(ぶん)と地の宜(ぎ)を観、近くはこれを身に取り、遠くはこれを物に取る。ここにおいて始めて八卦(はっか)を作り、もって神明の徳を通じ、もって万物の情を類す。
八卦は8種類あり、乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤と言います。
それぞれの卦名は、次の通りです。
乾(けん)
兌(だ)
離(り)
震(しん)
巽(そん)
坎(かん)
艮(ごん)
坤(こん)
けん、だ、り、しん、そん、かん、ごん、こん。何度も何度も繰返し、くちずさんで覚えてください。なんと心地よい、不思議なリズムではないでしょうか。
八卦は、小成卦とも言われます。これは、本卦の大成卦に対しての名称です。はじめのうちは、色々と専門用語に戸惑うこともあるでしょうが、慣れると簡単です。まずは、易数と卦名、正象をセットで覚えることからはじめましょう。
八卦は男女をあらわすことがあったり、家族や熟年、壮年、青年、少年など年代別になったりもします。
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