易占いの筮操作(易占を行う)の前に、易占を行うに当たって基本的な心得がありますので、紹介いたします。
遊び感覚で易占を行わないこと
自分の知識や経験をもってしても予測できない事や判断や決断できない事柄を「易神にたずねる」わけですから、当たるかどうかなどを試したり、結果が出ている事を占ったりはしないでください。また、自分でよく考えれば分かることも、わざわざ易にたずねたりしないことです。
易占は、礼儀作法を正して真剣に行うこと
信頼できる卦を得るためには真剣に行うことが大事です。そうすれば、正しい卦、わかりやすい卦を教示してくれます。易占に限ったことではありませんが、見えない世界にこそ、ないがしろにせず礼を尽くすことです。
同じ事柄を何度も占ってはいけない
ある事柄を占う場合、筮するのは一度だけにする。再筮禁止。このことは山水蒙(さんすいもう)の卦辞にも書かれています。
「初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば則ち告げず。貞に利ろし」
占的はできるだけ小さくしぼること
抽象的でなく、具体的に占的をしぼること。
筮前の審事を行ってください。
なお、当然といえば当然ですが、次のような時も易占は禁止です。
お酒を飲んだ後には占ってはなりません。
性行の後に占ってはなりません。イライラしている時に占ってはなりません。
易占の前は、先入観を捨てて、集中して無念夢想、寂然不動で易を立ててください。
易の示す、かすかな兆しをたよりに占断していきますので、以上のことは、易占探求するに当たって易者は肝に銘じています。