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易経・易占を学ぶにあたって

周易翼伝講座

易経 周易翼伝

易経には、十翼と呼ばれる解釈文があります。☰☱☲☳☴☵☶☷の符合を使ったり、易経の暗号文ともいえる難解な彖辞、彖伝、爻辞の部分も、この十翼を読み、身に付ければ、大空を舞う、鳥の翼を持つようなものとなる、そんな例えからか、十翼と名づけられたのでしょうか。また、作者は孔子とされていますが、孔子の高弟たちによって書かれたとも言われています。
ちなみに、孔子が、この易経をことのほか愛読していたため、何回も何回も繰り返し読んで、閉じていた紐が、何度も切れたことから、韋編三絶(いへんさんぜつ)ということわざの由来になりました。その紐は、皮をなめした紐で丈夫だったのですが、その皮ひもが切れるというほど読み返したのですね。

易経翼伝として次のように、10に区分されています。
1、彖伝上
2、彖伝下
3、象伝上
4、象伝下
5、繋辞上伝
6、繋辞下伝
7、文言伝
8、説卦伝
9、序卦伝
10、雑卦伝

なかでも、易経・繋辞伝(上・下)には、壮大な易経、易学の宇宙観が書かれており、哲学的な部分も多いので、易占にすぐには取り入れることは難しいと思います。しかし、易者として、易学として、ただ単に当てるだけの占いでも、すがるだけの宗教、スピリチュアルでなく、相談者みずからが、道を切り開いていく運命学易として導いていくことが真の易者の姿ではないでしょうか。そのためにも、易経本卦だけでなく、周易翼伝も学んでいただきたいと思います。

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