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易経・易占を学ぶにあたって

落語に出てくる易者

落語に出てくる易占い 御神酒徳利

赤ちゃんが一日に笑う回数は、400回です!最近笑っていますか?笑顔の効果を鴨頭嘉人(かもがしら・よしと)さんが語っていましたので、紹介します。笑顔の効果をまとめると…

①ストレス解消
②精神をととのえる
③免疫力を高める
④アンチエイジング
⑤場づくり。
女性にうれしいのが、特にアンチエイジング効果ですね。笑顔によって若返りのホルモンが分泌されるそうです。

こんなに効果がある「笑顔」ですが、大人は一日にたった15回しか笑っていないそうです。そんなに、少ないの?!と思った方は、わっははと2分間笑ってみては如何でしょうか。1分もしないうちに、顔の筋肉がピクピクしてきます。普段それだけ使っていないということになります。

鴨頭さんは、マクドナルドでアルバイトから店長に昇進し、32歳の時には国内マクドナルド3300店舗中、顧客満足度日本一、従業員満足度日本一、売上げ伸び率日本一を獲得し最優秀店長として表彰されました。
世界中が、うち湿っている今こそ希望の灯火を高くかかげようと講演会を開いている方です。コロナ禍で余裕がなくなり、思い通りにいかないこともあります。笑えないときもありますが、そんな時こそ、「作り笑顔」。作り笑顔も、笑顔は笑顔です。笑顔は、心も身体も、すべてを調和するエネルギーを持っていますよね。過去の、お腹がよじれるくらい笑ったこと、腹筋が痛くなるくらい面白かったことを思い出しましょう。すると、眉間のシワも伸びて、とろんとして、うつろだった瞳もいきいきとした表情に変わってきます。

私は、たまにふらっと寄席へ行き、落語鑑賞を楽しんでいます。落語は話し手の軽快な口調で、その世界に引き込まれるのが魅力です。そういえば、昔親しかった易友に新宿末廣亭の招待券をもらって観てきたことを思い出します。

さて、落語の中で、易占いが出てくる演目は〔辻八卦〕〔ちきり伊勢屋〕などいくつかあるのですが、中でも〔御神酒徳利(おみきどっくり)〕は、三遊亭圓生師匠が昭和天皇の御前で一席披露されたこともあって有名な演目の一つです。

あらすじは、日本橋の旅籠屋。大掃除の日、徳川将軍家から拝領した家宝の御神酒徳利がなくなって、店中大騒ぎ。実は、うっかり者の番頭さんが大掃除のときに、水瓶の中に入れてしまったのだが、そのことを、すっかり忘れている。番頭さんが家に帰り、かみさんと話をしている時に、ふっと徳利を水瓶に入れてしまったことを思い出す。しかし今さら自分だったとは、言い出しにくい。そこで、かみさんが易占で見つけることにしたらと入れ知恵。かみさんの父親が易者なので、父親が言う彖辞の「我れ童蒙を求むるにあらず。童蒙我を求む」などということまで教えます。

翌日、店で番頭は、にわか易者のふりをし、見事に徳利のありかを当てます。(当然ですけれども)得卦もちゃんと登場します。
   ☶☶艮為山
   ☶☵山水蒙
二爻変ということは、三変筮ではないことが分かります。まあ、落語のなかでは、算盤(そろばん)占いなのですが、卦読みは、それなりに本格的です。艮の方位は東北で、店の東北にある台所をみて、山水蒙は器、は水なので、水瓶だというのです。

そして、たまたま、この旅籠に泊まっていた大坂の商人が凄い易者がいると評判を聞き、主人の娘の病気を易占で見てもらいたいと頼み込んできます。さてさて、話はここから、面白くなってくるのですが、お時間もまいりましたので、このあたりで。
本年もお付合いの程、どうか宜しくお願い申しあげます。(磯部周弦)

日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ

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