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易経・易占を学ぶにあたって

置かれた場所で咲きなさい易占コラム

「置かれた場所で咲きなさい」

「置かれた場所で咲きなさい」
これは修道女(シスター)の渡辺和子さんが書かれた本の題名です。人生を生き抜くヒントが分かりやすい言葉でつづられていて、200万部を超えるベストセラーとなった著書なのでご存知の方も多いと思います。

渡辺和子さんは、子供の頃、あの二・二六事件で陸軍総監だった父親の命を目の前で奪われるという強烈な体験をされました。20代で修道女となり、マザーテレサの通訳もされて36才の若さで学長に抜擢されたものの、周囲の目は冷たく、学園中から孤立してしまいます。
見ず知らずの土地へ赴き教育する役目を引き受け、戸惑い、もがいていた時にある神父から贈られた言葉が、この「置かれた場所で咲きなさい」だったそうです。
一時は鬱病となり自殺も考えますが、この言葉で支えられたと言います。実体験にもとづいた渡辺さんの言葉は、キリスト教信者だけでなく多くの人々の心に響き、また、多くの人の心を癒し続けました。

易経を学んで、今を精一杯生きる。

同じような意味の言葉で、三井保険と住友保険の財閥同士が合併したときに社長を就任した植村裕之さんが確か月刊『武道』の取材に答えていました。
保険会社が合併する際、リストラか新システムを作るかなど幾度となく決断を迫られる連続だった時に座右の銘にしていたのが、
臨済禅師の教えで、「随処に主となれば、立つところ皆、真なり」と言います。主体性を持って随所に当たることだと訳されていました。

桜が咲く4月は、転勤や人事異動が多い時期です。組織に席をおくサラリーマンなら必ずしも自分が望んだ部署でない配属もあるでしょう。予想もしていなかった場所で、仕事がガラッと変わってしまうこともあるでしょう。でも、そこでまず全力で取り組んでみることが大切だと話されています。

置かれた境遇をうらむのではなく、自分に出来ない仕事は回ってこないと、毎日を精一杯生きていれば、いずれ道は開かれて、花が咲くのではないでしょうか。そんな記事を読んで、春を振り返りました。

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