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易経・易占を学ぶにあたって

雑草魂と風山漸

雑草魂と風山漸 牧野富太郎の名言 雑草という草はない

家の近所の通り道で、ある住宅の雨どいの下から、少しずつ伸びてきた雑草が、樹になってきました。
今では2階に届くくらいまでの高さに生長して来たので、どんな植物か調べてみると、シマトネリコという木だそうです。ツヤツヤした可愛い葉っぱが密集して生える常緑樹で、洋風でも和風でもどんな庭にも合うことから人気の庭木ということでした。実に、たくましいものですね。
日本の植物学を切りひらいた牧野富太郎氏の名言「雑草という名の草はない」を思い出します。牧野富太郎氏はNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなり有名になりました。主題歌も、あいみょんの珍しくさわやかな曲で、いいなと思います。外出自粛期間に、若い人の歌も聞いてみようかと思い、あいみょんを聞いたら、以外や以外こんな私でも、ファンになってしまいました。自分のなかで、こういう歌も好きな自分がいることを発見して、驚きました。

さて、その種子が、どこからか種が飛んできたのか、固い地面のコンクリートを押しのけて芽が出て、雨風に打たれても折れずに、ニョキニョキと伸びてきたもので、台風の翌朝など、さすがにあの強風で折れたかなと心配して見てみたのですが、住民の方が、支柱代わりにヒモでしばって支えてあげていて無事でした。駅に行き急ぐ人たちも、それを見て温かい心に救われたことと思います。私もその一人です。
木と同じように、自分自身も日々、生きていることを確認したいと思います。

私が住んでいる東京都中野区東中野という町は、新宿まで2駅と利便性が着目されたのか、近年再開発ラッシュで、日本閣という結婚式場跡地に、30階建ての超高層マンションがあっという間に2棟立ち、まもなく3棟目も完成しそうです。
急いで建設しているわけではないでしょうが、その天に伸び行く速さとは、まったく正反対ですが、木がだんだんと生長していく速さは、まさに☴☶風山漸です。

自然界は、絶滅よりもどんどん繁茂していくというのが基本であり、繋辞伝では〔大徳〕と表しています。「天地の大徳を生という」という部分で、天地自然の営みを大徳というのでしょう。

ゆっくり、休むことなく生長するけなげな木も、しばらく見かけないとグングン大きくなっていく、そんな姿を見るのが楽しみです。行き交う人たちにも見上げられて、なにか誇らしげです。

雑草はふまれても、枯れない生命力を持っていて、環境の良し悪しも、根性で乗り切っていきます。
不撓不屈というよりは、まさに雑草魂です。
「雑草は、わずかな隙間からでも、生えてくる」雑草ひとつ見ても、運命学を感じます。
易経で三陰三陽卦の基本形である、☰☷天地否のコンクリートの地面から、こんなにも伸びて行くとは思っても見ませんでした。

思えば、踏み潰されることなんて、山ほどあった。それでも、今日まで生きてきたのは、雑草魂を持っていたから・・・、かも知れません。
何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く
つらいときでも、根を伸ばす努力をしていれば、いつか、きっといつか、花が咲く。
この言葉にも支えられますね。このように射覆が当たらない時でも、卦読みで苦しむ時も、易占なんて、意味がないと止めずに、コツコツと勉強して身に付けていけばやがては、名人になれると信じています。(磯部周弦)

日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ

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