易経本卦の読み下し文と易占一言解釈です。
彖辞
需は孚あり。光いに亨る。貞吉。大川を渉るに利ろし。
彖伝
需は須つなり。険前に在るなり。剛健にして陥らず。其の義困窮せず。
需は孚あり。光いに亨る。貞吉とは、天位に位して、正中なればなり。大川を渉るに利ろしきは、往きて功有るなり。
象伝
雲天に上るは需。君子以て飲食宴楽す。
爻辞
初爻 郊に需つ。恒を用うるに利ろし。咎なし。
二爻 沙に需つ。小しく言有れど終に吉。
三爻 泥に需つ。寇の至るを致す。
四爻 血に需つ。穴より出づ。
五爻 酒食に需つ。貞吉。
上爻 穴に入る。速かざるの客三人来るあり。之を敬すれば終に吉。
小象伝
初爻 郊に需つは、難を犯して行かざるなり。恒を用うるに利ろし、咎なしとは、未だ常を失わざればなり。
二爻 沙に需つは、衍かにして中に在るなり。小しく言有りと雖も、吉を以て終るなり。
三爻 泥に需つは、災い外に在るなり。我より寇を致す、敬慎めば敗れざるなり。
四爻 血に需つは、順にして以て聴くなり。
五爻 酒食貞吉は、中正以てなり。
上爻 速かざるの客来る。之を敬すれば終は吉なるは、位に当たらずと雖も未だ大いに失わざるなり。
易占一言判断
- 水天需は、待つ意。
- 何事も待つべし。
- 進むは凶。
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