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易経・易占を学ぶにあたって

佐藤一斉と易経

暗闇をおそれるなかれ、その一灯をたよれ 私の一灯は易占です

オリンピックや野球で活躍している日本人選手を見ると心が晴れ晴れします。
なかでも、心晴れやかといえば、大谷翔平選手です。プレーもさることながら行動やコメントも明るくて気持ちがいいものです。コロナで暗くなっていた世の中に明るい一灯をかかげてくれました。

「暗闇をおそれるなかれ、その一灯をたよれ」これは江戸時代の儒学者・佐藤一斎の格言です。暗闇をこわいこわいと歩くのではなく、手元に小さいながらも灯りがあるではないか!その一灯をたよれ。という意味です。コロナをこわがるのではなく、何か自分自身のこれだ!というものをたよって過ごしたいと思います。

佐藤一斎は、21歳のときに、自ら士籍を返上して、浪速(大阪)の当時、易学の大家であった間大業をたずね、紹介により中井竹山らに学び、江戸に帰ってきて、林簡順の門下となり、儒学をもって身を立てることとなります。のちに、林家を継ぐ事になり、湯島聖堂の前進である昌平坂学問所の儒官となった人で、亡くなる88歳まで学問に励み、門人に教えていました。有名な『言志四録』も晩年にまとめられた教育書物で佐藤一斎は生涯学ぶことを貫きました。門下生には佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山、横井小楠など名だたる思想家がいて、幕末の勝海舟、坂本竜馬などにも多大な影響を与えたと言われています。『言志四録』は西郷隆盛がことのほか愛誦し、生涯座右の銘としたと伝えられています。

脳神経外科医の林成之さんは危篤患者に対する救命療法である脳低温療法を開発しとことで知られますが、著書『何歳になっても脳は進化する』の中で、脳の力に年齢はまったく関係ないと断言しています。
「脳の衰えは年のせいだから」というのは思い込みだそうで、いくつになっても脳を進化させられるかどうかは習慣の問題だと説明しています。色々な習慣がありますが、たとえば同じ本を繰り返し読んだり、まったく違う世代の人と話すのも刺激になります。ちょっと自分と違う意見でも、それを取り入れながら、興味や好奇心を少しずつ育てていく。これなら意識すれば何歳になってもできそうです。年齢を言い訳にして、進化することをあきらめてしまった時点で脳の老化は始まってしまいます。

鍛えるほど脳は応えてくれるなんて、前向きになれる言葉です。最近、話の飲み込みが悪くなったと感じていても、頭の力はぐんぐん伸びます。何歳になっても生き生きして暮らせるには記憶力よりも、判断力や理解力そして発想力が大切だとも言われます。コロナでなんとなく不調が続いているという方も少なくありません。生活や健康に不安はありますが、脳を再び鍛えてみませんか。もちろんこれは、自分にも言い聞かせています。(磯部周弦)

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