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易経・易占を学ぶにあたって

風雷益

風雷益とは?音楽も経済も当てはまる易卦

秋の夜長のころになりました。私の好きな谷村新司さんの曲など聞きながら、さあホームページの編集作業を始めようかと思ったところ、窓の外から、ひそかに虫の声が聞こえてきました。今年の夏は雨が多かったのか、蝉が鳴き始めるのが遅く、それに引き換え、秋は虫が鳴くのが早かった気がします。

人間規範が書かれた儒学の中でも
書経、詩経、礼記は有名ですが、礼記のなかに「楽記」という音楽の学問が記されたものが
あったそうです。音はひとつひとつでは、バラバラの音で出来ていますが、音楽となると
音がつらなったもので、調和され、安らぎを感じます。歴史的には、人々の願いを音に乗せたものや、
地位を突き抜けての「楽」であったものと考えられます。

易では、音楽のことをどう捉えているのか、宇澤周峰先生に質問した際に、〔三分損益の法〕のことを伺いました。皆様ご存知のとおり、☶☱山澤損☴☳風雷益の卦の教えである、三分の一を出して、困っているものに三分の一を補填するという手段なのですが、これを繰り返して〔律呂〕の音を生ずる方法なのです。〔律呂〕は、陽の六律と陰の六呂を合わせて十二律呂になります。古代中国の度量衡のような単位と同じく、とても調和の取れた音律が出来上がります。

五声といってそれぞれに宮・商・角・徴・羽という呼称がついています。日本にも奈良時代には既に伝わっていて、日本の代表的な曲である、君が代、蛍の光、童謡や民謡もどこか懐かしく聞こえるのは、ドレミファソラシドの4番目、7番目の音を抜くと、ドレミソラとなって、いわゆるヨナ抜き音階だそうで、「上を向いて歩こう」「昴」などの流行の曲も、意外と多くありました。伝統が、受け継がれているのですね。こちらも、基本は、〔損益三分の法〕を使って音階を作っていったからなんですね。

この音楽理論は、西洋でも同じ1オクターブ12音(鍵盤の黒鍵も含む意味)で、完成5度とか完成4度といって調和のとれて聞こえる音階になります。三平方の定理で知られる、数学者であり哲学者でもあるピタゴラスが作ったとか。古代ギリシャのピタゴラスは、数を万物の根源と捉え、宇宙は数の調和によって成り立っていると考えていたそうです。

洋の東西を問わず、人間は、調和や協調のとれた音が好きなんでしょうね。

易経は、森羅万象を手のなかに入れていますが、音楽も説くことができて、豊かな充実感を得られました。私も、もっと易経を読んで、読んで、自分の深い根っ子を育てて、こころの栄養分を吸収して生長したいと思いました。(磯部周弦)

日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ

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