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易経・易占を学ぶにあたって

飛龍在天易占コラム

年賀状を頂いて、飛龍在天を思う。

旧年中は、本サイトや会報をご愛読いただき、ありがとうございます。そしてまた、毎月の課題や素晴らしい占例を御寄稿してくださった皆様、心より御礼申しあげます。会員の皆様にとりまして、今年も良いことがたくさんありますように、お祈りしています。

きっと今年もさまざまな出来事がおこるでしょうが、精一杯やっていきたいと思います。

年が変わろうとするこの区切りの時期、何かリセットされたような、気が引き締まり、スッキリとした気持ちになりますね。悪い思い出は置いていき、良い思い出だけを持ち越したいと思います。

また、「飛躍の年にしたいです!」といった意気込みが込められた年賀状を拝見すると、ひねくれ者の私でさえ、新年に贈られる、励ましの言葉が、スッと素直に心に届きます。

易人として、この〔飛躍〕という漢字は、一瞬、☰☰乾為天九五の〔飛龍〕と見間違ってしまいますね。それとも九四の〔或いは躍りて淵にあり〕の〔或躍〕に見えるでしょうか?易経が共通言語の会員の皆様とは、こんな事を言っても、通じるので、嬉しいです。

加藤大岳先生が、飛躍と飛龍について、お話されていた部分がありました。

乾為天九四の辞の魅力は、自分の中に優柔不断なところがあるから。とされた上で、「いつまでもマゴマゴしているわけにはいかない。或躍の或の字を飛にかえて、飛躍を期したいものである」とおっしゃっていました。

龍を見たことがありますか?

ところで、実際の龍を見たことがありますか?新年早々こんなことを書くと、怒られそうですが、見たことないが場合はどうしても、漫画のドラゴンを浮かべてしまいます。仏様でも、同様です。菩薩や仏様といえば、運慶や円空など、どなたかが彫ったり書いたりした仏像を思い浮かべますが、あくまで仏像です。特に観音様は、女性なのか男性なのか、中性的に描かれていますが、その作者の解釈による観音様のイメージに過ぎないと思います。むろん、仏様を容易に説明できるものではありませんが…。

「いつまでも、写真の仏像を美しいと思って見るのではなく、先の段階に行きなさい」と世界史の山村良橘先生に言われたことを思い出します。龍も、龍の像ですね。今の龍は、ドラゴンと呼ばれて、漫画のイメージが強いですが、龍を思って瞑想してみたいと思います。

東京都台東区鶯谷にある書道博物館を訪れた際、4000年前の青銅器に描かれた龍を見ましたが、まだ、蛇のような可愛い龍でした。描く能力が、現代ほど発達していなかったのでしょう。龍の爪が五本描かれているものは、王様だけが持つことを許されたもので、やはり五爻は君主の位だからか、陽の数字だからかと色々想像しました。

この台東区書道博物館は、かつて中村不折記念館だった場所に建てられています。鶯谷駅からはホテル街を通るため、なんだか変な気分です。さて、中村不折は洋画家で、島崎藤村、夏目漱石の挿絵や装丁を手がけ、当時は人気画家だったそうです。後半生は、今度は、書に夢中になり、殷の甲骨文字からはじまり、青銅器、玉器、石経、仏像など貴重な美術コレクションがこの博物館に展示されていました。

石に刻まれた甲骨文字の小さく、繊細さには驚かされます。実にきれいで、引き込まれてしまいます。
古代中国では、石は、不滅の象徴でした。その物質に、君主の情報を文字として残していたのです。
石の代表としては、玉(ネフライト)があり、金よりも価値があるとされました。崑崙山から採取された玉がラクダに乗って運ばれ、絹と交換されたそうです。光沢を持つ肌触りのよさそうなこの石は、翡翠(ヒスイ)とも呼ばれます。
加工しやすかったからでしょうか、様々な形に加工され、儀礼に使われていました。その後、石は青銅器(金属)に取って代わりますが、日本に伝わる、〔三種の神器〕は、この玉と鏡と剣です。玉は勾玉となり、霊的なものの祭祀儀式に使われ、鏡は、東鏡など、歴史を意味し、剣は武力を司るものとされました。

こういった展示品の説明文は、インターネットで調べると多くの情報が得られますが、書なり、美術品は本物を目の前にすると、その迫力に圧倒され、様々な気付きが生まれます。

さて、〔貞〕という字は青銅器の鼎をかたどった文字だったものが、後に占いで問いただす意味に変わったそうです。このように、甲骨文字からは、漢字の成り立ちも分かって面白いものです。
また、〔九〕の文字は龍が身を曲げる様子を象った字だったり、〔八〕は末広がりで縁起が良いとされますが、元々は別れる、分けるという意味だったそうです。〔七〕は、切るという意味があったり、今のラッキーセブンとまったく逆の意味を持っていました。

固定概念が変わってくるものですね。今年は、まさに固定概念や既成概念を越えていきたいものです。(磯部周弦)

日本易学振興協会では、宇澤周峰先生が東京などで易経とともに、本格的な筮竹を使った周易・易占教室を開催しています。主に、三変筮法、六変筮法を中心にした易占法です。詳細はこちらからどうぞ

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