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易経・易占を学ぶにあたって

占卜について

占卜について

易経のなかでも、特に周易と呼ばれるのは、古代中国の「周」という国の文王・周公旦が辞をかけたとされるためです。その前の殷(いん)という王朝も神秘で魅力があります。周よりも前の殷の時代には鬼神の意志を媒介する、甲骨の占卜が盛んに行われました。

いわゆる亀卜が有名です。羅振玉の『殷墟書契考釈』によると亀の甲羅を焼き、その亀裂の兆しをみて吉凶を知る方法で、亀の甲だけでなく、牛や鹿の獣骨も出土しています。

「卜」とは、白川静先生の『字統』によれば、甲骨を焼いた時にできるヒビ、卜兆の形で、甲骨をやいた後に、音がする「ボクッ」という音に由来するとの解説もありました。では、占いの内容はというと、王の成行き、気象、収穫、祭祀、征伐、開墾、疾病、田猟など。万に及ぶ占例があるのです。

易経にも太古の占いの言葉として関連がある辞が見られます。

 雷風恒 九四「田して禽无し」

 雷水解 九二「田して三弧を獲る。黄矢を得る。貞吉」

 火山旅 六五「雉を射て一矢を亡う。終に以て誉命あり」

 巽為風 六四「田して三品を獲」

などがそうです。

甲骨文字とは、ひび割れ、つまり卜兆を記録し情報管理をしていたことが分かっています。その見出しの卜辞、卜兆、全文を記録したいわゆる占断ノートです。甲骨文字は、世界で一番美しい古代文字とも称されています。

卜辞を見ると、当時の殷の王が自ら占い、自ら出陣した記録も多く残っています。

易経では「十朋の亀卜」が登場しますが、殷では、まだ硬貨が普及していなかったので、子安貝を貨幣のかわりにしたと思われます。

易経の爻辞では

 山澤損 六五 「或いは之を益す。十朋の龜も違う克わず」

 風雷益 六二 「或いは之を益す。十朋の龜も違う克わず」

高貴な亀の甲を使い、亀卜で占っても間違いない。という意味ですが、

東南海岸でしかとれない子安貝は大変価値あるものでした。その名残で現在も財産など漢字に「貝」字が残っています。

その子安貝に紐を通してつづり、二連を一組とした形が「朋」であり、青銅器銘文に王から賜った品として「五十朋」「百朋」という単位もあり、流通量がだんだん増えていったこともわかります。

太古の占い師は、分かりやすく言えば王室御用達となった占人を「貞人」と呼んでいました。祭祀と軍事に携わる官吏(かんり)とした役職で、卜占は、国家の大事に深く関与していたのです。

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