易経・易占を学ぶにあたって

谷川竜山・江戸時代の易

谷川竜山・江戸時代の易占

易占において、正しい卦を得るためには、どうしたらいいのか。これは易占にたずさわる者の究極の課題だと言えましょう。今回のコラムは、宇澤周峰先生から伺った易占の正しい卦を得るための手がかりを少し紹介したいと思います。

まず、易占で天の啓示を受けようとすべく、一念を込めて、筮する姿勢があります。

先哲の筮への姿勢や考え方を見ていくと、江戸時代の谷川竜山が、筮儀についてのべています。
谷川竜山は、医術を学んで大坂で診療にあたりながら、真勢中洲の門下となって、その後自ら易学塾をひらいて易を教えたと言われています。著書のひとつ『周易本筮指南』をのぞいてみましょう。

『内外清潔ニシメ、朝毎ニ元亨利貞ヲ唱へ、又ハ易経ヲ読ミ、又ハ神道の中臣祓、六根祓ニテモ筮者ノ意ニ任セテ、専ラ内観ヲ修シ心ノ垢穢ヲ洗フコトヲ務ムルコト。凡ソ七日ニシ而後ニ筮スベシ・・・(中略)・・・但シ大事ヲ筮スルニハ、七日ニ限ルベカラズ二七日又ハ半月一月其人ノ位ニ応ジテ心斎ヲ尽スベシ・・・』

と、斎戒について厳格に言っています。漢文訓読のためカタカナで少し読みにくいかと思いますが、昔の易者は、筮するまで最低でも7日間は内観、精神統一をして十分な集中をしてから易に望むようにという姿勢を述べているところです。占うことが大きいことであれば、27日間は外部との交わりや世俗の情報を遮断すべしというのです。

私たち現代人にとっては、つねにスマホが2メートル以内にあって情報を遮断することは無理でしょう。この谷川竜山がいっている姿勢とまではいかなくても、いい加減な姿勢やおみくじのような占いと思った安易な考えで筮するのではなく、真剣に将来のことを知りたいという姿勢です。そのための正しい卦を得るためには、筮にのぞむ精神や姿勢は受け継ぐべきだと考えています。

易経、易占を探求する私たちが肝に銘じておかないといけない先哲の教えです。

また、加藤大岳先生は、自ら八面体サイコロ(八面賽と六面賽)を広く普及させてしまったと後に後悔されています。卦を起こす手法が安易になってしまうので、この一筮に精魂を傾けることがなくなる恐れがあるとのことです。筮竹を握って、割れば、卦を得ることはできます。サイコロを投げても卦を得ることができます。しかし、本当にその卦は、応じている卦なのでしょうか。実際に筮竹で卦を起こしてみると、集中力が要りますので、相談者に頼まれていくつもいくつも卦を起こすことは、かなり鍛錬した易者でないと疲れてきます。筮竹を使った易占の体験会の際に、受講者さんにも分かっていただけたと思います。

易学はある程度習得するまでには、長い時間がかかりますが、
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