令和4年6月の運勢を更新いたしました。今月の担当は、日本易学振興協会 常任理事の小島三周先生です。
東洋の叡智である「易学」「九星気学」を通じて、今月の運気の流れや、仕事、恋愛、健康、人間関係に関するポイントを、分かりやすく丁寧に解説しています。
さて、6月といえば梅雨。空はどんよりと曇り、シトシトと雨が降り続きます。ジメジメとした湿度に不快感を覚える方も多いかもしれません。しかし、日本の梅雨は、もともと多湿であることが当たり前。受け入れるしかない季節でもありますね。自然のリズムの中で、こうした「不快」に思える天候も、私たちの暮らしに必要な恵みであることを、つい忘れがちになります。
この梅雨の時期を少しでも前向きに捉えたい、そんな方にご紹介したい言葉があります。気象予報士としてテレビでも人気の天達武史さんが、朝のお天気コーナーでこんなことを語っていました。
「雨の日は憂鬱ですが、雨が降らなければ虹は出ません。人生に例えれば、つらいことの後には、きっと幸せがやってくるはずです。日本には“苦は楽のタネ”という表現がありますが、ハワイでは“ノー・レイン、ノー・レインボー(No rain, no rainbow)”という言葉を使っています。」
この言葉を聞いて、思わずうなずいてしまいました。確かに、雨がなければ虹は見えない。苦労や困難も、それがあるからこそ、その後の喜びや感謝が深くなるのだと、改めて感じます。私たちの人生も、天気と同じように、晴れの日もあれば雨の日もあります。けれど、そのすべてが巡り巡って、一つの大きな意味をもっているのです。
今年の6月もまた、例年通りの梅雨入りとなりましたが、近年は天候が目まぐるしく変わる傾向にあります。梅雨が明ければすぐに強い日差しとともに猛暑がやってくるかと思いきや、台風の接近、線状降水帯の発生による豪雨など、自然災害への警戒も欠かせません。こうした不安定な天候の中で、体調を崩しやすい方も増えています。ですので、今月は特に「心と身体のバランスを整える」ことが大切なテーマとなるでしょう。
今月の運勢では、まず仕事運に注目です。6月は環境が揺れやすく、人間関係の変化や思わぬトラブルに巻き込まれることも。焦らず、着実に対応する姿勢が、後々大きな信頼につながっていきます。新しい挑戦よりも、足元をしっかり固める時期と心得てください。
恋愛運では、感情が揺れやすい時期だからこそ、丁寧なコミュニケーションがカギになります。すれ違いを防ぐためにも、普段より一歩引いて相手の気持ちに耳を傾けることが大切です。パートナーがいる方は、ちょっとした気遣いや言葉のひとつが、大きな安心につながります。
健康運では、梅雨の湿気による体調不良が起こりやすいため、特に消化器系のケアを大切に。冷たい飲み物の摂りすぎや、寝不足には注意しましょう。自律神経を整えるために、ゆっくりとした入浴や、梅雨の晴れ間に散歩をするのもおすすめです。
さらに、今月は「内省」に適した時期でもあります。静かに自分と向き合い、これまでの行動を見直すことで、心の中がすっきりと整理されていきます。雨の音に耳を傾けながら、静かな読書や書き物の時間を持つのも、心の整理には良い方法です。
私たち日本易学振興協会では、こうした自然のリズムとともにある「気」の流れに寄り添い、毎月の運勢を通して、日々の暮らしに小さな光を届けたいと考えています。運勢とは単なる予言ではなく、今の自分を見つめ、これからの行動を考えるための手がかりです。
令和4年6月の運勢についての詳しい内容は、当協会の公式ホームページにてご覧いただけます。季節の変わり目で心も身体も揺らぎやすいこの時期に、どうぞ易の智恵をお役立てください。
今月も、皆さまの毎日が健やかで、心安らかな時間となりますように。雨の合間に見える、晴れ間のような希望を胸に、一歩ずつ日々を歩んでまいりましょう。