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日本易学振興協会からのお知らせ

日本易学振興協会毎月の運勢を更新しました。

毎月の運勢(令和3年11月)を更新しました。

秋の気配を色濃く感じられる頃となりました。
朝夕の空気がひんやりとして、日中のやわらかな陽射しがますます心地よく感じられる季節です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。本日も日本易学振興協会のウェブサイトをご訪問いただき、誠にありがとうございます。

季節の移り変わりというものは不思議なもので、日常のあわただしさに追われているうちに、ふと気づけば木々の葉が色づき始めていたり、風の匂いが夏から秋へと変わっていたりします。
そんな何気ない変化に気づくとき、私たちは自然との深いつながりを思い出させられます。
易経の世界においても、こうした自然のリズムや気の流れは非常に重要な意味を持っています。

今の時期、空気が乾燥してきているのを実感されている方も多いのではないでしょうか
。特に朝晩の冷え込みが増してくると、のどや肌の乾燥が気になるところです。
加湿器を活用したり、暖かい飲み物で身体の内側から潤いを保ったりと、心身ともに調和をはかる暮らしを意識していきたいものです。古くから伝わる「養生」の知恵にもあるように、季節の変わり目には無理をせず、自分をいたわる気持ちが大切です。

さて、今月の一句としてご紹介するのは、高浜虚子の

「茄子汁 主人好めば 今日も 今日も」

という一句です。秋の味覚として親しまれている茄子を使った汁物を、主人が好んでいる様子が詠まれています。
静かで穏やかな暮らしの中に、毎日の食卓の小さな幸せが織り込まれており、「今日も変わらぬ日常が続いている」という安堵と、ささやかな愛情が感じられる一句です。

易の考え方にも通じるように、「変化の中にある不変」や「日常に潜む陰陽のバランス」を、この句はしみじみと教えてくれているようです。人はとかく非日常や大きな出来事に目を向けがちですが、実は何気ない日々の繰り返しの中にこそ、深い意味や豊かさが宿っているのではないでしょうか。

このような心の姿勢を持つことで、私たちはより穏やかに、自分の人生の流れを感じ取ることができるようになります。易の卦もまた、日常の中に潜む「気」の変化を読み解くための知恵です。だからこそ、日々の出来事に対して感受性を持ち、「今、自分がどういう流れの中にいるのか」を見つめる時間を持つことが、現代に生きる私たちにとってますます重要になっていると感じます。

さて、日本易学振興協会では、令和3年11月の運勢を更新いたしました。
今月も、季節の移ろいに呼応するような運気の流れを、わかりやすく丁寧にお伝えしております。毎月の運勢を通じて、皆さまがご自身の心の在り方を整え、行動の指針として役立てていただければ幸いです。

人生は、良い時もあれば思い通りにいかない時もありますが、易の叡智はそうした浮き沈みを「自然な巡り」として受け止め、よりよい方向へと導くためのヒントを与えてくれます。ぜひ今月の運勢をご覧いただき、あなたの今と未来に、少しでも光が差すようなきっかけとなればと願っております。

今月の担当は、小林永周(こばやし・えいしゅう)です。どうぞよろしくお願いいたします。

こちらのページをご覧ください。

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