令和6年9月の運勢を更新しました。
今月も、日本易学振興協会では、季節の移ろいとともに変化する気の流れに着目し、仕事運、恋愛運、健康運など、日々の生活に役立つ運勢情報を丁寧にお届けしています。
今月の担当は、当協会・常任理事の小島三周先生です。
古典的な易の知見と、現代的な感覚を併せ持つ小島三周先生による運勢解説は、毎月多くの方からご好評をいただいております。
さて、暦の上では立秋を過ぎ、秋の気配が少しずつ濃くなってきました。
まだまだ日中は暑い日もありますが、朝夕の風にはどこか爽やかさが感じられ、季節が一歩進んだことを実感できるようになってきました。そんな9月のはじまりにふさわしい一句として、今回は高浜虚子の俳句をご紹介したいと思います。
「茄子汁 主人好めば 今日も 今日も」
どこかくすっと笑ってしまうような、温かみのある一句です。
この句には、家庭の日常が静かに、しかし豊かに描かれています。食卓にのぼる茄子の汁物が、毎日のように出される。理由は「主人が好むから」。そんな素朴な情景の中に、夫婦の絆や日々の営みがほのかににじみ出ていて、読む人の心にじんわりと残ります。
高浜虚子は、明治7年に愛媛県松山市に生まれた俳人で、正岡子規の門下生として俳句の世界に入りました。彼は「花鳥諷詠(かちょうふうえい)」という理念を掲げ、自然の美しさや季節感を何より大切にしました。その信条は生涯変わることなく、3万句を超える作品を残しました。文化勲章を俳人として初めて受章したという点からも、彼の功績の大きさがうかがえます。
茄子が美味しい季節になると、こうした俳句が自然と思い出されるのも、日本の四季と文学が深く結びついている証でしょう。そして、9月といえば、もう一つ忘れてはならない風物詩があります。それは「十五夜」です。
十五夜は、「中秋の名月」とも呼ばれ、満月を愛でながら、一年の収穫に感謝するという意味合いをもっています。特に旧暦の8月15日にあたるこの日は、古来より月を眺め、団子を供え、すすきを飾るといった行事が行われてきました。月の光は、人々に安らぎを与え、また、季節の節目を感じさせる存在でもあります。
日本の文化において、月は詩歌や物語の中にしばしば登場し、時には人の心の移り変わりを映し出す象徴ともなってきました。十五夜の月を見上げるという行為は、単なる風習ではなく、自分の心を静かに整え、自然のリズムと一体となる時間でもあります。
現代の生活は、便利さと引き換えに、季節のうつろいを感じる機会が減っているように思います。しかし、こうして夜空に浮かぶ満月を眺め、団子を食べながら過ごすひとときは、私たちが自然の一部であることを思い出させてくれます。そして、家族や友人とともに過ごす時間の大切さ、感謝の気持ちを再確認する良い機会にもなります。
今年の十五夜は、天候に恵まれるでしょうか。美しい満月が見られることを願いながら、心穏やかにこの日を迎えたいものです。
さて、そんな今月の運勢ですが、季節の変わり目らしく、心身のバランスを整えることが重要なテーマとなりそうです。仕事面では、慌ただしさが落ち着きを見せ、冷静な判断が求められる時期に入ります。大きな決断を下すよりも、今ある課題を一つひとつ丁寧にこなしていくことが、運気を安定させるポイントとなります。
恋愛運については、相手との距離感を大切にすることがカギとなります。秋の風のように、柔らかく、それでいて心に残るようなやりとりが、関係を深めるきっかけになるでしょう。自然に触れるデートや、ゆっくり話す時間を持つことで、新たな気づきが得られるかもしれません。
健康運では、気温差による体調不良に注意が必要です。冷えや乾燥などに敏感になる季節ですので、衣服の調整や栄養のある食事を意識しましょう。特に胃腸をいたわる食事を心がけると良い結果につながりそうです。
今月の運勢に関して、より詳しい内容は、日本易学振興協会の公式サイトにてご覧いただけます。毎月の更新は、日々の生活に小さなヒントをもたらす情報源として、多くの方に親しまれています。
日々の暮らしの中で迷いや悩みを抱えている方も、運勢の流れを知ることで、少しでも心が軽くなるきっかけを見つけていただければ幸いです。私たちは、占いという枠にとどまらず、東洋思想や自然観を通して、皆さまの人生がより豊かになるお手伝いを続けてまいります。
今月も、どうぞ健やかに、心静かにお過ごしください。令和6年9月も、皆さまにとって実り多きひと月となりますように。
一白水星は、昭2・昭11・昭20・昭29・昭38・昭47・昭56・平2・平11・平20・平29年生まれの人です。
二黒土星は、昭10・昭19・昭28・昭37・昭46・昭55・平1・平10・平19・平28年生まれの人です。
三碧木星は、昭9・昭18・昭27・昭36・昭45・昭54・昭63・平9・平18・平27年生まれの人です。
四緑木星は、昭8・昭17・昭26・昭35・昭44・昭53・昭62・平8・平17・平26年生まれの人です。
五黄土星は、昭7・昭16・昭25・昭34・昭43・昭52・昭61・平7・平16・平25年生まれの人です。
六白金星は、昭6・昭15・昭24・昭33・昭42・昭51・昭60・平6・平15・平24年生まれの人です。
七赤金星は、大10・昭5・昭14・昭23・昭32・昭41・昭50・昭59・平5・平14・平23年生まれの人です。
八白土星は、昭4・昭13・昭22・昭31・昭40・昭49・昭58・平4・平13・平22年生まれの人です。
九紫火星は、昭3・昭12・昭21・昭30・昭39・昭48・昭57・平3・平12・平21年生まれの人です。